ティーカッププードル

英語表記Teacup Poodle
原産国フランス
血統書の犬種トイプードル
平均体高〜23cm
平均体重1.5〜2kg
毛色単色・7種類

ティーカッププードルをご存知ですか?ティーカッププードルとはトイプードル、タイニープードルの次にくる、極小サイズのトイプードルです。体重や大きさだけでなく、性格や値段、寿命の違いはあるのでしょうか?トイプードルと比較をしながら、ティーカッププードルについてまとめてみました。

トイプードルよりもとても小さいティーカッププードル

ティーカッププードルはその名の通り、ティーカップに収まるほど小さいトイプードルのことを言います。

一般的に体高が23cm以下はティーカッププードルと呼び、体高が26〜28cmはトイプードルと呼びます。

トイプードルは胴の長さと足の長さが等しい「スクエア体型」が最も多いので、体高でサイズを見分けることができます。

トイプードルとティーカッププードルの成犬を比較して見ると、大きさの違いがひと目でわかります。

プードルは子犬時の体重で、成犬時の最終的な体重をある程度推測することが出来ます。

こちらはトイプードル専門店で生まれたトイ、タイニー、ティーカップ、マイクロティーカップの、それぞれの体重推移を表したグラフです。

ティーカッププードルは早い段階でトイプードルと体重の差がついていることが分かります。

緑:トイプードル、 黄:タイニープードル、赤:ティーカッププードル、青:マイクロティーカッププードル

トイプードル専門ブリーダーに取材した所、ティーカッププードルのサイズについて以下のように回答していました。

生き物なので、突然変異や避妊去勢手術の影響などもある為、あくまで成犬時のサイズは予想になる。でも長年のトイプードルのブリーディングのデータから、子犬ごとの予想だけではなく、家系ごとのこれまでの成長の実績データを元に成長予想を立てているので大きく外れることはない。ただ多くの犬種を扱っていたり、経験の浅いブリーダー、子犬をオークションから仕入れ販売しているペットショップでは難しいでしょう。

成犬時のサイズがティーカップサイズになるかどうかは、ある程度予想することができます。

しかし、それはトイプードル専門の経験豊富なブリーダーが長年研究を続けながら、ブリーディングをしてきた結果です。

僅かな期間でティーカップサイズのトイプードルを繁殖し続けるのは、とても難しいということですね。

ティーカッププードルの血統書はトイプードル?

トイプードルよりも小さいタイニープードルやティーカッププードルは繁殖が難しいため、犬の血統書を発行しているジャパンケネルクラブ(JKC)には登録されていません。

JKCに犬種として登録されているプードルは以下の4つのサイズです。

  • スタンダードプードル
  • メディアムプードル
  • ミニチュアプードル
  • トイプードル

ティーカッププードルやタイニープードルは血統書上では「トイプードル」に分類されます。

小さいけど性格は立派なトイプードル?

ティーカッププードルは性格の特徴はあるのでしょうか?

「ティーカッププードルは臆病で警戒心の強い性格の子が多い」と書いているサイトがいくつかありますが...そんなことは一切ありません。

確かにティーカップサイズのプードルからすると人間はとても大きいので、最初はすこし緊張して怖がってしまう子もいます。

しかし、トイプードルの友好的で賢い性格に加え、それぞれの個性も持っているので「警戒心強そう」とひと括りにするのはとてももったいないです!

ティーカッププードルの性格はサイズとは全く関係がなく、その子その子によって異なります。

性格重視でティーカッププードルをお探しの方は、信頼のできるブリーダーさんに行って、いろんなプードルと触れ合って購入する子を決めましょう。

ティーカッププードルは極小だけどとっても健康!

ティーカッププードルはとても体が小さいですが、トイプードルと同じくとっても健康的です!平均寿命もトイプードルと同じく約13〜15年です。

「小さいから身体が弱くないのか心配...」こう思ってしまうのも無理ありません。

母犬の負担も考えず雑な繁殖をしたり、生まれてからは食事を抑えて無理やりサイズを小さくする悪質ブリーダーが世の中にはいます。劣悪な環境から生まれたティーカッププードルは体がとても弱く、病気にかかりやすい傾向があります。

しかしティーカッププードルの出産は、トイプードルの出産よりも母犬の負担が大きく、リスクが高いため、本来は専用の設備と経験豊富なスタッフが必要です。

また小さすぎるティーカッププードルは出産時の負担が大きいので、母犬になることができません。親犬選びも慎重に行わなければいけないということです。

すべてのティーカッププードルが病弱というわけではなく、どこでティーカッププードルを迎えるかがとても重要になります

トイプードルブリーダー直送センターでは現在もたくさんの健康的なプードルちゃんが販売されていますので、気になる方は下の画像をクリックしてください!

ティーカッププードルの値段は300万円を超える?

有名なトイプードル専門ブリーダーの過去5年間の販売データを集計したところ、ほとんどのティーカッププードルは100万円を超える値段が付いています。

中には300万円を超える極小のマイクロティーカッププードルもいます。

ティーカッププードルの繁殖は難しく、生まれてからも徹底した環境と専門スタッフによる手厚いお世話が必要になります。そのため、ティーカッププードルは珍しく、値段も高くなる傾向があります。

値段が安すぎるティーカッププードルは病気にかかっていたり、身体が弱っている可能性があります。

ティーカッププードルをお探しの方は、値段の相場を把握し、信頼のできるプードル専門店でお迎えすることを強くおすすめします

ティーカッププードルの飼い方の注意点

人間にとってはなんてことない段差でも、ティーカッププードルにとってはとても高く、危険が潜んでいる場所でもあります。

特に子犬のうちは、ワンちゃんが自分の体高と同じくらいの高さから降りる場合は飼い主さんがそっと下ろしてあげてください。

また遊ぶ部屋は以下の2点を気を付けましょう。

  • 床をタイルマット敷く
    滑って転ばないよう、滑りにくい床を作りましょう
  • 角のある硬いものは置かない
    勢い良く走ってぶつからないよう硬いものはなるべく置かないようにしましょう

暮らす環境をちょっと工夫をするだけで、大きなけがを防ぐことが出来ます!

最後に

いかがでしたか?

「年々体が大きくなる」「年齢を重ねても体は小さいまま」

どちらも同じく可愛いですが、人間も動物も前者が一般的ですよね。赤ちゃんのときより大人になった今のほうが断然大きいです。

そう考えるとティーカッププードルがどれだけ珍しく、希少な存在なのかがわかります。ちまっとしていてコロコロ走るあの姿はティーカッププードルならではの魅力ですね。

いくら希少だからといって、販売店で見かけて衝動買いするのはよくありません!プードルの販売店は信頼のできる場所を慎重に選びましょう。