スタンダードプードルをご存知ですか?JKCに登録されているプードル種の98%がトイプードルですが、トイプードルの祖先はスタンダードプードルです。あまり馴染みのないスタンダードプードルについて、性格や寿命、値段、実際の大きさなどを画像付きでご紹介します!

スタンダードプードルの歴史

スタンダードプードルの歴史は古く、15世紀頃から水辺の狩猟犬として活躍していました。スタンダードプードルならではの毛を刈り込むスタイルは、水中での作業がしやすいように生み出されたスタイルです。

16世紀頃からそのユニークな刈り込みスタイルと、優雅な雰囲気がフランスの貴族に注目されはじめました。正確な原産地は明らかになっていませんが、フランスでの人気が高かったためフランスが原産国とJKCでは決められています。

18世紀になると、スタンダードプードルの小型化が進みミディアムプードルやミニチュアプードル、トイプードルの3つのサイズが新たなプードル種として追加されました。

いま日本で大人気のトイプードルは、スタンダードプードルの小型化が進んで生まれた犬種です。

スタンダードプードルの性格は?飼っている人に聞いてみた

スタンダードプードルを飼っている方々に、スタンダードプードルがどのような性格なのかを聞いてみました!

初めてスタンダードプードルを飼い始めたNさん

Nさん

トレーニングとトリミング両方学べる犬種は...プードル。ならやはり元祖のスタンダードを買いたい!という感じでスタンダードプードルを買いました!

名前はプーロ君です!

プーロは頭が良くて、犬に合わせて主張を変えられる柔軟な思考があると思います。なによりもハッピーボーイで、能天気、かなりの甘えん坊です!そこが大きな魅力です。

真面目になにかをやるのがあまり好きではないので、トレーニングをやると、表情が曇ります...「なるべく楽しく」を意識してやるようにしてます!

2匹のスタンダードプードルを飼っているIさん

Iさん

1頭目に迎えたブラックのミニーちゃんは、ブリーダーにいた子を引き取りました。

2頭目に迎えたアプリコットのレディちゃんは、なんとなくペットショップを寄ったときに店員さんに呼び止められ、そのままお迎えしました。

スタンダードプードルは人間に近い犬種だと思っています!スタンダードプードルを飼っている人はこぞってこれを言っています!感情表現がすごく、甘えん坊で、頭がいいのに少しぬけていて...とっても可愛いです!

これといって大変なところはないですが...お転婆すぎるところやイタズラ好きなところがあります。でもそこも含めてとってもかわいいです!

同じスタンダードプードルでも性格はその子その子によって全く違いますし、どの子もそれぞれの魅力があるのでどのようなスタンダードプードルに出会うかも楽しみの一つですね!

スタンダードプードルの大きさ

スタンダードプードルの標準的な大きさは体高45cm〜60cmとJKCで定められています。スタンダードプードルはプードルの中でも一番大きいサイズとなります。

  • ミディアムプードル:35〜45cm
  • ミニチュアプードル:28〜35cm
  • トイプードル:24〜28cm

トイプードルとスタンダードプードルを比べると約20cmほどの体高の差があります。

こちらは月齢3ヶ月のスタンダードプードルです。

体が大きいので、簡単にキッチンの台に届いてしまいます。キッチンに美味しいものは置かないようにしましょう...!

スタンダードプードルの被毛と毛色の種類

スタンダードプードルは巻き毛で、表面の被毛のみ生えているシングルコートの毛質を持っています。シングルコートの犬は毛が抜けにくかったり、臭いが少ない特徴があります。

また、スタンダードプードルは次の7種類の毛色がJKCに登録されています。

  • ホワイト
  • ブラック
  • ブラウン
  • グレー(シルバー)
  • ペール・フォーン(クリーム)
  • レッド・フォーン(レッド)
  • オレンジ・フォーン(アプリコット)

ミディアムプードル、ミニチュアプードル、トイプードルなどの他のサイズのプードルも、標準の毛色はスタンダードプードルと変わりません。

また、JKCには登録されていませんがブルー、ベージュ、シャンパン、カフェ・オ・レなどの珍しい毛色も存在します。

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スタンダードプードルに似合うカット

スタンダードプードルは毛がどんどん伸びていくので、定期的にトリミングに行かなければいけません。

自分でカットすることも可能ですが、体のどこかに異常はないか確認するためにもプロのトリマーさんに任せることをおすすめします。トリミングの頻度は1ヶ月に1度が望ましいです。

スタンダードプードルにおすすめのカットをいくつかご紹介します!

テディベアカット

トイプードルのイメージが強いテディベアカットですが、スタンダードプードルにもとっても似合うカットスタイルです!

ラムクリップ

子羊のようなふんわりとしたこちらのカットはラムクリップと呼ばれています。思わず足を触りたくなるもふもふの足がとってもかわいいです。

アフロカット

「あれはなんの犬種だ!?」と町中を歩いていたらいわれそうなアフロカット。ユニークなのに可愛い、プードルの代表的なカットの一つです!

コンチネンタルクリップ

スタンダードプードルというとコンチネンタルクリップを思い浮かべる人が多いのではないでしょうか?とても品があり、体の大きいスタンダードプードルにはピッタリのスタイルです。

スタンダードプードルの値段相場

ペットショップやブリーダーにいるスタンダードプードルの値段相場は20〜50万円です。

スタンダードプードルは毛色による値段の差はあまりなく、血統によって値段が左右されます。血統が良い犬というのは、チャンピオン犬やチャンピオン犬の血を引く子犬たちのことを言います。

※チャンピオン犬・・・ドッグショーで犬種標準に近いと評価され、チャンピオンに選ばれた犬種のこと。

優良血統のスタンダードプードルは50万円を超えることがあります。

スタンダードプードルの平均寿命

トイプードルなどの小型犬は平均寿命が13〜15年なのに対し、スタンダードプードルの平均寿命は10〜12年です。

小型犬よりも大型犬のほうが平均寿命が短い傾向があります。

犬は個々の体重により、予防薬や治療薬の種類、入院費、手術費用などが変わってきます。そのためスタンダードプードルが万が一病気になってしまった時は、高い費用がかかることを覚えておきましょう。

スタンダードプードルの飼い方の注意点

スタンダードプードルを飼う際に注意するべき点はあるのでしょうか?

小型犬と大型犬は体格や見た目の違いだけではなく、運動や食事などの飼育面でも大きな違いがあります。

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現在大型犬を3匹飼っているドッグトレーナーのOさんに大型犬を飼う際に注意しなければいけないことを聞いてみました。

Oさん

大型犬は犬種の特徴が出やすいので、犬種についてしっかり理解して適切なトレーニングを飼い主さんが学ぶ必要があります!大型犬は力が強いので、トレーニングをしていないと暴れたり興奮した時に制御できず、事故に発展してしまうこともあります。
トレーニングで社会性を身につけさせるためには、多くの時間と飼い主さんの体力が必要だということも忘れてはいけません。

大型犬を飼う際はこれらの点を踏まえて、飼う覚悟が本当にあるのかをしっかり考えてから飼いはじめましょう!

大型犬に限らず、どのワンちゃんも外の世界に慣れるための社会化が必要です。飼い主さんが、どのようにしつけをすればよいか、どのように教えればよいかを考えることが大切です。

知識を深めて楽しいワンちゃんライフを送りましょう!

最後に

いかがでしたか?

トイプードルが人気の日本ではスタンダードプードルを見かける機会は少ないですよね。

大型犬は運動量が多いので、一緒に遊んだり走ったり...まるで人間のお友達が増えたような感覚になります。スタンダードプードルも人間が大好きな性格をしているので、とても楽しい暮らしになること間違いなしです!

しかし大型犬は力が強いので、飼い主さんが制御できず事故を起こしてしまったという事例もあります。実際に飼う際はしつけの知識もしっかり身につけましょう。